もんしゃ(@kabushi_lover)です。
ケルの業績と配当についてお伝えします。
目次
- 業績予想の修正について
- 2022年3月期連結業績予想数値の修正
- 修正理由
- 株主還元
- 会社の事業内容
- 企業業績
- まとめ
業績予想の修正について
2022年2月7日の決算発表時に業績予想を修正(2021年10月7日に公表した業績予想)されています。
2022年3月期連結業績予想数値の修正
売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 当期純利益 | 1株当たり 当期純利益 |
|
---|---|---|---|---|---|
前回発表予想 | 11,700 | 1,440 | 1,500 | 980 | 134.86 |
今回発表予想 | 12,500 | 1,900 | 1,930 | 1,250 | 172.02 |
増減率(%) | 6.8 | 31.9 | 28.7 | 27.6 | 27.6 |
修正理由
エレクトロニクス機器の進展を背景に、電子部品の需要が拡大しており、工業機器・産業機器向けをはじめ各市場が好調であることから、修正されています。
株主還元
株主還元策として、配当額は連結配当性向の40%以上を目標としています。2022年3月期の年間配当は、41円となっています。
今回の業績修正による1株当たり当期純利益(EPS)を考慮すると、配当性向は23.8%となり、還元性向を満たしていません。
株主還元の配当性向を満たしていないとなると、増配に期待したいところです。
会社の事業内容
ケルは東京都多摩区に本社を置く企業。1962年7月に「ケル」を創立。2004年12月にジャスダック証券取引所に上場。2010年4月に大阪証券取引所JASDAQに上場。2013年7月に東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場。主な事業として、コネクタ、ラック、ソケット等の製造・販売を展開。
(引用:strainer.jp)
ケルは、コネクタ事業、ラック事業、ソケット事業、その他事業の4つの事業を軸に展開しています。以下に市場別の比率を載せています(2021年3月末時点)。
企業業績
株価 | 1,234円 |
時価総額 | 9,911百万円 |
EPS | 172.02円 |
PER | 7.17倍 |
PBS | 1807.46円 |
PBR | 0.68倍 |
株主資本比率 | 78.3% |
業績において、売上高は2012~2021年期間でほぼ横ばい状態でしたが、2022年期には直近15年間で最高益となる見通しです。経常利益率は、直近6年間で9%前後で推移していましたが、2022年期には15%程となり、改善傾向にあるかと思われます。
株主資本比率は、70%後半と財務健全性は高いと言えます。
配当は、安定した右肩上がりとなっています。直近では、連結配当性向の目標を40%以上を掲げています。
今期においては、業績を上方修正し、配当修正を行っていないことから、期末決算に向けて増配に期待を持てるかもしれません。
キャッシュフローを見てみると、営業キャッシュフローは直近15年間プラスと安定しています。フリーキャッシュフローにおいても直近14年間プラスと安定しています。そのため、良好なビジネスモデルと言えるでしょう。
次に、現金等は良好なフリーキャッシュフローを背景に毎年積み上げており、上昇傾向にあります。一方、有利子負債は2013年から2021年にかけて1,170百万円から450百万円と減少しています。現金等より有利子負債は少ないため、リスクは低いように思われます。
まとめ
最後にまとめです。
- 安定した業績と良好なビジネスモデル
- 業績の上方修正により増配期待あり
- 現金等より有利子負債が少ないためリスク低め
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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